登山道具って必要なの?
なにがいるの?
憧れの縄文杉に逢いに行きたい、苔むした森や、山頂からの絶景を見たい。
屋久島に来島される方はほとんどの方が登山や森歩きを目的としています。そして大多数の方が登山初心者で、誰もが山登りの装備に悩まれています。
そもそもそんなに本格的な装備が必要なの?普段履いてるスニーカーではダメ?カッパはいるの?
装備についてはたくさんのお問い合わせがあるので、装備についてしっかりと説明させて頂きますね。
このページを読んで、安全で快適、そしてカッコイイ、カワイイスタイルで登山を楽しみましょう!
1.登山道具が必要なわけ
登山にはどうして、登山用の装備を持っていかなければならないのか、なぜいつもの履いているスニーカーではダメなのか。その理由はズバリ「圧倒的な機能差」です!
自然はとてもきれいで癒されますが、時には厳しく場合によっては、人の命まで奪ってしまいます。
山の中は、普段暮らしている街とは違い、実はかなり厳しい場所です。
例えば強風が吹けばどんどん体温が下がり、立ち止まっていられないような状態になりますし、屋久島の自然を育む雨もまた、山の中では強風と同様に危険な存在になりえます。
傘もさせない強風と大雨の中、普段の街の恰好でどれだけ耐えられるでしょうか。
街の中であれば建物の中に入って暖房に当たればすぐ暖まりますが、山の中ではそういった事は出来ません。
そして、こういった厳しい環境に陥る事は山の中では珍しい事ではないのです。
そんな時私達を助けてくれるのが、高い機能性を持った装備品です。
湿度を逃がしても、雨水が侵入しないレインウェア。滑りにくく、靴の中が濡れない登山靴。24時間以上暖かい状態を保つ水筒。必要な物をすぐに取り出せる機能的なリュック、万が一の際に雨風を防ぎ暖かい環境を作り出すことが出来るツェルト。厳しい自然の中では、これらの高い機能性を持った装備が登山者の快適な環境、そして、時には命さえも守ってくれます。
2.山登りの三種の神器!?
三種の神器とは日本神話に登場する、神様の持ち物「八尺瓊勾玉」(やさかにのまがたま)、「草薙剣」(くさなぎのつるぎ)、「八咫鏡」(やたのかがみ)の事です。山登りにも実は「山登りの三種の神器」と呼ばれるものがあります(神様の持ち物ではない)。
この3つは絶対なきゃダメだよ!という物なので必ず準備してくださいね。
トレッキングシューズ
すべりにくく、厚く固い靴底で登山者の足を保護します。またくるぶしまで保護するミドルカットのシューズは足場の悪い場所などで、捻挫などのケガを防止する効果があります。
スニーカーやランニングシューズは靴底が柔らかいので、足の裏が痛くなりやすく、長い道のりを歩く登山には適していません。
また、トレッキングシューズは靴底の溝が深く、砂や泥が詰まりにくい作りになっているため、悪路であっても高い機能性を維持出来る様になっています。
防水性も高く、GORETEXなどの素材を生地に使ったシューズは靴の中がムレにくい効果もあります。
レインウェア
ホームセンターや100円ショップで売られているビニールカッパと比較すると、はるかに軽く丈夫な作りになっています。
レインパンツの裾は長いジッパーがついており、トレッキングシューズを履いたままであってもレインパンツを着用する事が出来ます。
登山用のレインウェアも透湿防水効果の高い生地が使われているの、高い防水性とムレにくさを実現しています。
リュック(バックパック)
街使いのリュックとの大きな違いは、腰のベルトが厚くしっかりとした作りになっている点です。肩で荷物を背負わず、腰で荷物を支える様な作りになっているので、長時間重たい荷物を背負っていても肩にリュックが食い込む事無く快適に登山を楽しむ事が出来ます。
また、リュックの開口部が広く、取り出したい物をすぐに取り出せたり、サイドポケットに飲み物を入れる事で毎回リュックを降ろす事なく、飲み物取り出す事が出来るなど、利便性の高い作りになっています。
リュックを覆う、ザックカバーを使う事でリュックの防水性を高める事も出来ます。
3.基本的な装備と持ち物
登山道具はたくさんありますが登山に必要な基本的な装備や持ち物を以下に紹介します。
【装備品】
・レインウェア
上下に別れたセパレートタイプの物。100円均一や、ホームセンターのビニールカッパは蒸れるし、すぐに破れます。
・登山靴(トレッキングシューズ)
出来れば足首まで保護されるミドルカットの物がオススメ。滑らないけどタウンユースのシューズもあるので、注意しましょう。
・リュック
日帰りは30L、山中泊は45L以上がオススメ。腰にしっかりとした「ヒップベルト」がついている物が良いです。
・ストック
登山やトレッキングはI(アイ字)型のグリップの物を準備しましょう。T字型のグリップはハイキング用の場合があります。またストックは2本一組で使う様にすると、疲労度が大幅に軽減されます。
・ヘッドライト
屋久島では10月末から3月末までは必須。山中泊の場合ももちろん必須装備品です。
・手袋
軍手でもOK。転倒時に手の平を保護します。
・スリーピングマット
山中泊の際は必須です。テントでも山小屋でも地面は固く冷たいので、どんどん体温が奪われます。
・シュラフ(寝袋)
山中泊の際は必須です。屋久島ではシュラフカバーとインナーカバーを組み合わせればリミット2度の物で年間利用出来ます。
【持ち物】
・お弁当
屋久島の登山弁当屋さんは基本予約制です。早朝にお弁当屋さんに行っても予約がなければ受け取れないのでご注意ください。またホテルなどの宿泊施設で予約出来る事がほとんどなので、お弁当屋さんに迷ったら宿泊施設で注文しましょう。
・飲み物
屋久島の沢の水は飲むことが出来ます。本土の山の様にたくさんの水を持ち歩くと、重たい荷物になってしまうので、500mlを2本程度準備すれば十分です。2本の内一本はスポーツドリンク、もう一本はお茶を準備しておけば、味に飽きたりしないので、オススメです。
・折り畳み傘
山中では傘をさして歩くと、転倒した際に危険が生じるので山中では傘は利用しません。休憩時や写真撮影、食事の際に重宝するので、準備しましょう。
・保険証のコピー
万が一病院に行く必要があった場合に必須です。山中で原本を無くしてしまう人も多いので、コピーを持ち歩く様にしましょう。
以上、最低限の装備や持ち物をご紹介させて頂きました。
服装や、より細かい装備や持ち物は、このページの最後にある持ち物チェックシートで確認してみてください。
4.登山道具は購入?レンタル?
登山道具の大切さと、必要な物はおわかり頂けたと思います。
次は、買うか?借りるか?
登山道具は必要といってもこれがまた結構高価な物ばかり。これから登山を始める初心者の方や、屋久島旅行以外では登山をしないといった方にはかなりハードルが高い物で購入にはちょっと踏みとどまってしまいます。
でもご安心ください。屋久島では登山道具をレンタルする事が出来ます。
もっと言うと、手ぶらで屋久島に来ても登山に必要な装備は全てレンタル店で揃います。
しかも、購入するよりかなり安く利用する事が出来るので、是非レンタルをご利用ください。
レンタル品の価格はそれぞれのお店でバラバラですが、ガイドツアーを主催している会社がレンタル店を経営している場合は、ツアーの参加料金やレンタル代が割り引かれるサービスもあったりします。
もちろん料金だけでは判断せず、レンタル品の品質についても借りる前にお店に確認しましょう。
ポイントは「清潔」か「新しい」かの2点です。
清潔かどうかについては、利用後に洗浄、乾燥をしっかり行っているお店かどうか。昨今の感染症の問題もあるので、こういった点にもしっかり注意しましょう。
新しいかどうかとういう点はレンタル品は何年くらいで入れ替えているかというところで、2年から3年以内なら大丈夫。それ以上に使っている場合は、靴底が抜けたり、レインウェアが破れていたりする事もあるので注意が必要です。
ガイドツアーを主催している会社においては、自社のツアー客が利用する関係もあるのでしっかり管理されていると思いますよ。
レンタル店によってはお店への立ち寄り不要、宿泊施設に配達をしてくれるサービスもあります。ただ配達の場合はシューズのサイズ合わせなどが出来ないので、ショップを訪ねてサイズチェックする事をオススメします。来店すれば屋久島の観光情報なども教えてくれるので、とっても便利ですよ。
6.お得で便利なレンタル店
屋久島レンタルは2021年3月にオープンしたばかりのレンタル店。
レンタル品はもちろん新品で、価格も島内トップクラスの低料金。
宮之浦地区~尾之間地区間であればお客様一組当たり別途800円で配達サービスも行っています。また返却についても宮之浦港と屋久島空港にある提携店に返却可能。
店舗運営は仕入れから、メンテナンス、貸出までプロガイドが行っているので、装備の使い方や、登山のノウハウ、観光情報までトータルにサポートしています。
レンタル店が運営している屋久島ガイドツアーのツアーに参加すればレンタル品1割引きで利用できます。
店舗はカフェも併設しており、旅の途中に立ち寄って装備のレンタルついでにお茶もゆっくり楽しめるスペースになっています。
屋久島レンタル
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町安房91-2
TEL:0997-46-2896
E-mail:capinnovation.info@gmail.com
HP:https://www.yakushimarental.com/
営業時間:午前9:00~午後18:00
※来店受け取りは要予約。配達はお客様の宿泊施設にお届け。